ということで、
いくらかダークな精神期間を経て
遅かれ早かれ無職でいる訳にはいかない


と自分を奮いたて
5軒ほど履歴書を送ってみました。
全てオンラインでの求人で、
比較的給料が明記されてるもの、
通いやすい距離で
過去の雇用者や利用者の評判がいいものに絞りました。
これもとある職業サイトで大きい会社だと生の声情報が見られます
やっぱりこの7年間やってきたアパレル業界の知識が私の中で新しいため、
ファッション物流関係中心に探したのですが
夏に向けて冬よりも求人マーケットがアクティブになってきていたタイミングも良かったのか
すぐにいくつかコールバックがありました\(^o^)/
応募して一番早く反応があった会社なんですが、
自動的機能なのでしょうか?
これって
応募ボタン押したあと2分後のことです(笑)
履歴書を送ったことに自己満足する時間が多少あるのかな〜
なんて思ってたんですが、
いきなりナニ〜!
その速さにビビりました(笑)
過去の履歴書から雇用される可能性が高いので、
「アセスメントテスト」をしろとのメッセージ。
テストは
どれだけ注意深く物事を短時間で判断できるのかっていう
能力テストでしたが、
テストなんて久しぶりすぎて焦り

そこから2日と経たないうちに
面接しましょう!と仕事アプリ内のメール連絡。
しかもオンライン面接。
反応が早すぎて逆に怪しい!?
とか昭和の私達は考えてしまいました(笑)
時代の流れに、デジタルの世界に、気後れ気味

こっちは緊張してカナダレベルでもわりと正装(とりあえず上半身だけは)で準備してたのに
「面接官」なんてイメージとは程遠い
髪に寝癖のある早口のお兄ちゃんがhey!って画面に現れて
調子抜け(笑)
まあカナダってそんなもんですよ(笑)
そんなもんでした(笑)
忘れてた(笑)
ものすごいカジュアル。
面接では具体的なことまで話をしたし、
こちらの方から雇用条件への質問が色々あったので
いいか悪いかラフに会話できたほうかも?
手応えはあったほうかも?
規模は小さそうですが
前職同様同じファッション業界で、
仕事内容も想像できる範囲を超えない感じです。
現場で面接だったら
会社の雰囲気も直接見られるのに、
オンライン面接だけでは不安要素もいくつかありましたが、
とりあえず求人眺めてあれこれ悩んでいた時期より
数ステップ進んでる自分の状態に
喜んでいいよな~と

数日後
二度目の面接をするから、会社に来てほしいと。
一度目も二度目も面接、と訳しましたが実際、
先方は一度目は「interview」
二度目は「second meeting」
という単語を使い分けていたので
今思えば
もう一度目で採用ってことだったようで
まだ採用ってわけでは無いのだと思って行ったら
普通に仕事教えてもらってた(笑)
勤務日になってたっていう。
これもカナダあるあるです

他にもコールバックあったのに
もうここ断れないじゃん(笑)
まあでも良さそうなので
よろしくお願いします!ってことで
採用決定〜〜〜〜!
かなりスムーズに決まったほうでしょう!!!
驚いたのは
この求人に応募してきた人数の合計が
ネット上、206人もいたこと。
後で聞いたところ、
本当に206人の履歴書が来て全部目を通したらしいです。
その中で
「君の経歴がダントツ第一候補だったんだよ」
と言われて正直、
涙が出そうになちゃった。゚(゚´Д`゚)゚。
自分の能力に自問自答して疲れていたあの日々からは180度反対の世界です。
それにしても、
こんなちんちくりんの私をよくも雇ったなあと思いつつ、
期待に答えねば!!

仕事があるだけで空の色さえ違く見えます・・・
家族経営の会社で
本当に規模が小さそう、とは思っていたけど
そこは想像以上でした(笑)
アイルランド人家族のメンズファッションの会社で、
父ちゃん、母ちゃん、息子二人、
そして私、で全員集合っていう(笑)
事業拡大のため
家族以外外部から雇用するのは初めてらしく、
その初めての人が私でいいんですか~?と(笑)
責任重大ですが。
それでもどのサイトで見ても顧客の評判がとにかくいいし、
一応オンラインショップがメインですが、
お店ゾーンもありつつ、兼事務所で、
路面店でもないこんな倉庫ビルみたいなとこの5階までわざわざ買い物くる!?
っていう秘境な立地なのにも関わらず
お客さんちらほらやってくるんですよ(笑)
人気ぶりは驚きです。
VIP感、マニア感すごい。
卸し業もカナダ、アメリカで展開しているらしく
とても忙しそう。
これからはオーストラリアにも進出して行きたい
と話していた企業秘密も
私に筒抜けなくらいオープン(笑)
先日お父さん(社長)はボストンまで飛行機出張行っていたり、
先週はバイヤーを招き、ランチ会議をしたり
毎日いろんな動きがあります。
お店兼事務所はアロマ漂い
男男しているけどオシャレな空間。
もうちょっと鬱蒼としたとこかな~と思っていたのに
いい意味で裏切られています。
何しろ商品の質がいい。
柄物のセンスも抜群にいいし、
定番無地のカラーチョイスにも品がある感じ。
値段も最近の物価高騰の波のわりには手頃。
何はともあれ、
新しい仕事決まって嬉しいです。
あとは子供らの送り迎え、娘の習い事などの兼ね合いを
夫とあれこれ試行錯誤しつつですが
どう考えても
当然のごとく自分の時間はない日々の始まりで、
通勤の地下鉄で友達や家族にメール返信したり
ブログの下書き書いたりの時間が
唯一自分の時間と呼べるレベルですから。
私の役割はというと、
やることはたくさんあって、
いろいろ任されます。
前職のように担当部署一つだけをやっていればいいと言うのではなく
すべての工程を自分で。
その分責任もありますが、
その分コントロールが聞くので
自分のアイディア次第で仕事をスムーズに進めることができそうです。
勤務して数日で、
お父さんはどうも私を気に入ったらしいのが
嬉しかったです。
いつも
「息子たちには内緒だけど....」
から話が始まり
余談を含めビジネスの云々
将来的な希望計画やビジョンを私に話してきます(笑)
そして息子たちは
ふたりともとってもいい人。
長男のアーロン(30代前半くらい)が
面接した寝癖のお兄ちゃん(笑)
めちゃくちゃ早口で、早合点なところもあるけど
一番バリバリあちこち動いて働き者。
カスタマーサービスから在庫管理の指示、
店の接客からウェブサイトの管理運営、
その他IT系のことなどマルチです。
行動は早いのに
商品を置きっぱなしにするくせがあるので
いつも父ちゃんにブーブー言われてるのが可愛い(笑)
次男のルーク(多分まだぎりぎり20代?)は
愛犬アポロを仕事場に連れてきて
穏やかな聞き上手な兄ちゃん。
ソーシング、卸業のマネージメント、商品開発、
会計士から、社長の秘書的なことまでこれまたマルチです。
だいたい先走る父ちゃんを諭す役(笑)
まだ若さゆえに!?発想がシンプルな人ですが
顧客やバイヤーの気持ちなどいろんなことを感じ取れるようなので
父ちゃんに相手の感情面を言葉を選んで説明してる場面がたくさんあって
聞いていて面白い。
父ちゃんであり社長であるアイヴァンは
一番忙しそうですが
私のことも常に気にかけてくれます。
秘密で(いつも秘密が好き!)出前を取ってくれたり、
ランチの量2倍になって正直困るんだけど(笑)
一日中私が一人作業してた日には
「一人で寂しくなかったかい?」と帰り際に聞いてきたり。
逆に一人が好きだぜ(笑)
父ちゃんはすごく賢いビジネスマンだけど、
最近のデジタルの世界にはちょっとついていけてないようで、
それ系は全部息子たちに任せて
アナログなところで
対人交渉、ファッション業界分析、次シーズンの商品決定、マーケティング、
いろいろやる社長ですわ。
多分商品の管理や倉庫が整ってきれいなのは
社長のきちっとした性格が出てる模様。
いい意味で行動力や思考がせっかちなので、
息子には多少煙たがれるときもあるけど、
私は目の前の仕事すぐやって終わらせてきれいにしたい派だから
社長に共感気味なんですけどね(笑)
で、アイヴァンは時々仕事中、
ルークの愛犬にムツゴロウさんになる(笑)
母ちゃん、シェリーは家庭の事情でアイルランドに長く行ってるので
まだ会えていないですが、
アイヴァンが毎日ビデオ電話してて会話が丸聞こえなので
すでにとっても親近感ある。
会話を聞いていると
ホント仲睦まじい夫婦という感じです。
アイヴァンのアイルランド訛の英語が素敵です。
時々アイヴァンと息子たちは仕事のことで言い合いもしてるけど(笑)
家族だからいきなり辞めた、居なくなるがないだろうから
他人の私がいることで
なにかしら違う風を吹かせているのかもしれないが
結構みんな自然体(笑)な気がするなあ。
まだ一ヶ月も経っていませんが、
たくさんやる事があるので
一日、あっという間に終わります。
今、アーロンは休暇中、
アイヴァンは妻のシェリーを手伝うために(察するに、恋しくて仕方なくてが理由っぽい(笑))アイルランドに2週間帰ってしまったし、
今週現場にいるのは私とルークだけ(笑)
いつもアーロンがやってる接客は私に託され(笑)
私もかなりマルチにいろいろやらされていますが
お客さんほんとにどの人も嬉しそうに買って帰っていくので
会社と商品評価はすごいなあと思う。
昨日はルークまで「今日早退するけど、締めをやって帰ってくれる?いいかな?」
と言われて
かなり信頼をおいてくれてるなあと感じつつ
まだわからないこともある中、聞く相手がいない状態に
ドッキドキだわ(笑)
こんな時に限ってお客さん来るしね。
お会計もスマホだし
レシートも紙じゃなくメールかショートメール経由だし
停電でもしたらなんもできないじゃん~!
といつものごとく
最悪な事態に思考が向いていく(笑)
てなわけで、
締めって言っても
電気消してロックっするだけだけど
電気のスイッチの位置さえ全ては把握してないので
店内を右往左往(笑)
再確認(ダブルチェック)
何なら再々確認(トリプルチェック)
して帰途につきました。
何はともあれ
家族や赤ちゃんくらいにしかまともに話しかけてなかった
この一年半からいきなり社会へ。
脳の違う部分を大いに使うので
子育てプラスアルファの疲れは相当量ですが、
新しい生活が始まりメリハリが出て
生き生きしてる自分がいます。
期待を裏切らないようにこれから頑張ります。

会社があるのは今までほとんど行ったことのない運河のあるモントリオールの西側の地区。新市域開拓も面白いです。


この地区は素敵な教会がたくさんあります。



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