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メープルランドの日常

~愉快でユーモラスなバイリンガル都市生活ブログ~

【8】公用語がふたつ

カナダと言えば知っている方も多いと思いますが、
公用語がふたつ、【英語】【フランス語】

留学先として選ばれる英語圏の国にはほとんど見られない特徴でもあります。


この公用語がふたつあるっていうのがどういうことなのか?
これから少しづつブログでお伝えできればいいなあと思っているのです★


学生時代西海岸ブリティッシュコロンビア州に住んでいた頃は、
道を歩いていてもフランス語が聞こえることはほとんどなく、
しいて言えば道路標識の看板や、公式文書なんかがニカ国語だったよなーってくらい。

しかし、ここケベック州ではそうはいきません


と言うのは州自体のオフィシャルランゲージがフランス語であり、
歴史上の背景からこのフランス語への執着が本当にハンパないんです!


その中でもひときわユニークなのが、ここバイリンガル都市モントリオール
【英単語キーワード bilingual】


なぜユニークか・・・というと、
ケベック州内はほぼフレンチonlyワールド(統計上、州人口の8%しか英語が純母国語の人がいないそう)なのに対し、
モントリオール市内は英語もだいたい通じるし、
喋れる人も沢山いるという点。

逆に言えばモントリオール島から出ると基本フレンチしか通じないと思ってください!)


市内にはバイリンガルなケベック人も多いですが、
めんどくさいことに全く英語しか話せないケベック人もいたりするんです。


montrealmap01

大きく分けるとモントリオール市の位置するモントリオール島を二分するように走る、
サンローラン通り(英語ではセイントローラント通り)【地図の赤線のあたり】を境に、
東側はフランス語を話す人たち、
【英単語キーワード francophone ・ フランコフォーンと呼ばれます】、
西側は英語を話す人たち、
【英単語キーワードanglophone ・ アングロフォーンと呼ばれます】
が住んでいます。


繁華街を東から歩いていくと、
英語が聞こえますが、
中心部では両方通じ、
両方東に行くに連れてフランス語のみになってきます。



ダウンタウンのお店なんかに入ると店員さんが
「Hello! Bonjour! 」
と、ニカ国語で話しかけてきます。

街頭アンケートの人なんかのはじめの質問は
「Français or English?」
と、選択させられたり(笑)です。


当たり前ですが、もちろんカナダ国内全土で売っている製品パッケージのネーミングや説明文は必ずニカ国語です。

しかもフレンチ部分がたいがいめんどくさく長い(笑)ので、
普通に計算しても印刷代が普通の国の二倍以上かかってるってことですよね~。

グラノラバーのパッケージの表と裏(右:仏語、左:英語)
bilingual01



そしてケベック州内の商品の陳列方法にはしっかり規則があり、
パッケージのフランス語表記が必ず前向きになるよう定めらています。


ただただ箱の裏か表かってだけの話だったりするんですが・・・

これを甘く見ると・・・・
監視する州政府の言語警察みたいな機関(Office québécois de la langue française)さえあるんで、
企業のウェブサイトや、看板、広告などもきっちり監視されていて、
守っていないと罰則や、ビジネス停止などにもなりかねないそうです。


こんな機関があることも驚きですが・・・

フランコフォン地区で英語を話していると、道行く人にも時々、
「ここはケベック州なんだからフランス語で話せ!」
って言われることさえあります。(笑)

ケベックという独立国になろうとしていることに賛成な人もかなりの数いるため、
個人単位でもかなり言語への意識が高いのは確かです(゚д゚)


 
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