先週、バカンスからの帰りの空港バスでの出来事。

モントリオールの空港はピエール・エリオット・トルドー空港と言って、モントリオール島の西側に位置している。
去年就任した、
「イケメン首相」で「歴代でも二番目に若い首相」(43歳)
ってことで話題を呼んでいるジャスティン・トルドー首相のお父さん、
トルドー氏の名前をとった国際空港。
もうお父さんの名前が建造物とか所在地の名前につけられてることからして、カナダの歴史が浅いことがうかがえるでしょ?(笑)
政治のことは全くと言っていいほど興味がないジーノだけど、
このジャスティン首相には個人的になんとなく好意を持ちどっちかというと期待しているジーノ

去年のゲイパレードに参加している彼を間近で見て、笑顔から人柄がにじみ出ていたのと、
就任式で記者の
「Why it was important for you to have a gender-equal cabinet, 15 men and 15 women?」
の質問に対して、言った
「Because It's 2015」
に彼のすべてを感じ取った気がしたのだ。
興味ある人は調べてみてね

まあとにかくこのトルドー空港は街中心部からバスで1時間弱、
747番の空港バスでアクセス可能。
到着便が夜20:30くらい着の予定だったのに、多少遅れたせいと、
入国審査も少々混雑、
時差ぼけも手伝って
とにかく早く家路につきたかったジーノ。
空港バスは幸い座れ
スムーズに中心街手前まで走っていたので10時くらいには家に着けるかなと思っていた。
しかしこんな時こそカナダ

何か問題が発生する予感はしていた(笑)
信号待ちのこのバス、エンジンがかからない。
わ~今かよ~って思ったけど、
運転手が再度チャレンジ。
でもダメそう。
異変に気付いた乗客たちもちょっとざわつくけどみんな「いつものこと」くらいで比較的静か。
次のバスが追いついて、
運転席越しに運転手同士が何か会話している。
しばらくすると
信号を渡ったところに次のバスが駐車し、
運転手が私たちのバスにやってきた。
「エンジンがかからないので、みんな降りて。俺のバスに乗ればいいさ!」
なんて救世主

まあここまでは日本でもあるかも。
言い方は違ってもね。
たぶんまずは
「申し訳ございません」って会社的に謝ると思う、日本の運ちゃんなら。
そして状況説明して乗客を促し、
スーツケースなんかを運ぶのを手伝ってまでしてくれそう。
でもカナダはもちろんそんなことまで「乗客=お客様」ってのはないので、
私たちの運転手はとりあえず
「タバナック」(ケベック特有の罵りの言葉・・・意味はちきしょう!ってな感じ)
って言って、
バス運営本部に連絡を入れてる様子。
一方乗客の私たちはというと、
まあ仕方ないな、ってかんじで
スーツケースを下ろしてバスの外に出て
信号の向こうにいるバスを目指す。
ジーノはというと荷物がたくさんあったのと、
観光できたと思われるアメリカ人らしきカップルが荷物出しに手こずっていたので
手伝っていたのもありちょっと降車に時間がかかった。
信号向こうのバスに乗り込むべく坂を上ろうとしたところ・・・
ブイ~ン・・・


え!?

バス行っちゃった。(笑)
何だよ全員降りるまでとかさ、
待っててくれないんかい?!。゚(゚´Д`゚)゚。
私たちの運ちゃんは相変わらず携帯と遊んでるし(笑)
てなわけでジーノを含めた5人くらいは周りに何にもない道脇でうろうろ。
まあモントリに住んでる人はこの降ろされたところが中心街のどのへんなのかわかっているし、
近くのメトロの駅が坂をちょっと上がったところなのも知っているけど、
観光客の人は目が点・・・
次のバスがどれくらいで来るかもわからない状況で、
運ちゃんからもまったく率先した情報がない。
日本なら運転手ひたすら謝るか、
次のバスが何分間隔で来るとか教えてくれたりするよね・・・・きっと。
でも相変わらず携帯で遊んでる(笑)
これ夏だから外で待っていられるけど、
冬だったらどうすんねん(笑)
ジーノもどうするどうする~って頭の中でなってるけど、
まあ次のバスを待つか・・・頑張って荷物引っ張ってメトロ駅まで歩くか・・・
なんて思っていたら、
運ちゃんが
「エンジンかかったから乗って!」
なんだい動くんかい!?!?!(笑)
ブーブー言う人もなくみんな素直に乗り込む(笑)
運ちゃんはかなりのスピードでバスを走らせた。
いやたぶん・・・
「乗客に迷惑をかけたから少しでも早く目的地まで走らせよう」
ってんじゃないと思うけど。
たぶん
「自分の勤務時間が延びるのは嫌だから早く走らせよう」
ってなことだと思うけど。(笑)
まあ何はともあれ・・・
家路についたのは12時過ぎてました。
はは(笑)
疲れた~(;_;)
なんだかんだ睡眠4時間弱で出勤。
まあカナダではこんな出来事珍しくないんだけど。
誰のせいでもないけどさ・・・
会社を背負った運転手って皆無でね、
何かトラブルが起こった時の対処の仕方は個人個人に任される場合が多いので、
運ちゃんでも乗客であっても、
いい意味でも悪い意味でも平等なわけだ。
みんな基本的な個人的感情レベルの対応の仕方で仕事し、
生きてるよね、と感じた出来事でした★


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