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メープルランドの日常

~愉快でユーモラスなバイリンガル都市生活ブログ~

【107】ガードリー探しで泥沼的昼ドラに巻き込まれる②


いんしゃあらーという言葉をご存知ですか?

アラーはイスラムの神、アラーのことで、

「アラーのみぞ知る」「アラーの神がお望みならば」

みたいな意味なんですが、

アラブ圏の人と話すと必ず会話のどっかで言います。



特に彼らと「約束する」場面では

「じゃあ明日、10時に会おうねー!いんしゃあら~」

と付けたりして。


つまり、確実に明日の10時に会うかどうかは、約束してる自分たちの意思ではなく、

アラーが決めることだと、

まあそういうニュアンスなんですよ。


これってつまり裏を返せば、

もし会えなかったらアラーがそうしなかっただけで、誰のせいでもないっていいわけにもなりうる(笑)

なのでアラブ人と何か「確実な」約束するのはなかなか困難だったりします(笑)


でも、ジーノはこの言葉いろんな意味で好きです


だって(アラーかどうかは別にしても…)人生って先に何があるかわからない。

本当に明日の10時に思ったように会えるかは誰にもわからないんだし。

時間に正確で、赤の他人にさえも忠実であろうとする日本人にとっては

無責任な言動の言い訳…って映るかもしれないけれど、

まあ人生で起きることって

何らかのレベルではコントロールできないこともたくさんあると思うんです。




まあそれはさておき、

先日記事のつづきです。

(まだ未読の方は前回の記事、第一話読んでから読み進めってくださいね→前回の記事



家から20歩ほどで行けるガードリーへ配慮してもらって通えるということで、

クリスマス前に話がついて

2月から一カ月かけてお試し入園しましょう、という話だった。

これであとは仕事復帰まで娘との貴重な時間を大切にしていこう(*^_^*)

なんて思っていました。


日本では一般的に3歳くらいまで

ママと一緒な子が多いと思いますが

カナダ、いや特にケベックは

生後3〜4か月で預けて働きに出るママもたくさんいます。

経済的なこともあるでしょうが、

それよか子供が生まれたことで自分のキャリアをあきらめるとか、

育児だけやる専業主婦とかそういう概念は全くないことが挙げられます。


いやあ驚き〜((((;゚Д゚)))))))

キャリア云々よりも、単純に

まだ目もちゃんと見えないような柔らかい赤ちゃんを

赤の他人に預けるなんて

私はちょっと考えられなかった…



1歳過ぎて歩けるようになって、ようやくそろそろかな、と思えたかなというところ。


家の中で知ってる物だけでママと遊んでいるにも限界があるし、

同じくらいの子供と遊ぶことで成長させなくては!と思うし。

でもやっぱり後ろ姿とか見ると

「いやあ…まだ全然ちっちゃいな!」

と思ってしまう。

でもじゃあいつならいいんだよ?って話で…




daugter-02
最近はぬりえにハマってる娘



こちらでよく言われるのは

「大きくなればなるほどとママと離れるのが大変になるから、ガードリーへは最低でも18ヶ月になる前がよい!」

ということ。


うちの娘はもう16か月なので

ガードリー開始はかなり遅い方。



でも、

ソーシャルスキル…っていうのかな、

他の人との関われる能力は

小さい頃から大切なカナダ。

日本よりはずっとうんとうんと大切かも。

だからちょっと遅れをとって心配もあるちゃある。



ということで、

仕事復帰も3月からと決まったので

親も覚悟を決めたわけです



ガードリーのおばさんの里帰りを待って正式に登録の予定。

一月末に帰るとは聞いていたんで、

そろそろ電話しようと思っていた矢先…あっちから家に来るようにと連絡あり。


正式な話だな、と踏んで夫と出向いていったら…


おばさんの話し始めからどうも雲行きが怪しい……


早い話…

空きがなくなってしまった
、というではないか!



というのは…想像さえしていなかったこういう状況理由だった。



おばさんが帰国していた3週間の間、

いつものアシスタントと、臨時のアシスタントの二人で

ガードリーを切り盛りしていたそうなのだけど、

オムツは変えないし…

おしゃべりばっかりしてて子供らと遊ばないし…

朝預けに行っても開いてないし…

とかで保護者から苦情が来たらしい。

子供らも大きい子は「ガードリーもう行きたくない」とまで行った子もいるとか

それで上の階のガードリーのボス、つまりおばさんの夫がそのアシスタントらを注意したら

ハラスメントだなんだって騒ぎ立て、

給料上げろだなんだって言い始めて…

おばさんがいない間に、カオス!


保護者の中にはこれが原因でやめた子供も一組いるとか言ってたな。



おばさんも自分がいない間に起きたことだから

本当にショックでと言っていた。



でも自分の夫のことはよく知っているし、

ハラスメントなんてする人じゃなく子供のことを一番に考える人だから…

ってことで…カオスの原因はやっぱりアシスタントの女性っぽい。

おばさんの不在時にテキトーな仕事してたってわけ。


結局このアシスタントの女はいきなり辞めたらしいの。

2年も一緒に働いてた仲なのに…って

おばさんも彼女の後先考えない決断に相当ご立腹。


ということで、

急にアシスタントいない状態になってしまっておばさんもビジネス上被害者…

今現在おばさんとこは受け入れ可能数から溢れてる状態らしく

おばさん事態もも対応にてんてこ舞い…

との話だ。



新しいアシスタントを探して登録し直してってのは何ヶ月かかかるかもしれないから

あなた達の空きがすぐに保証できないの、

空きができ次第一番に教えるわ、

とのこと。



自分も大変な時期なのに、この悲劇をすぐに教えてくれただけでもありがたい…と思うべきか。




でもこれを聞いて

うわあ、来たな、不運…!

と思ったジーノ。



ジーノの人生ずーっと土壇場でなにか起こってこれまで来たんだよね

またこーなったか、という感じ。

こういうことが起こる度、前世で自分が相当な悪党だったじゃないか、と疑うのです(笑)


でも今までも何度もなんとか乗り越えて来たから、

まあどうにかなるんじゃ?ってのは正直あるけど、

娘のこととなると、不安だ…(;_;)

仕事復帰まであと3週間しかないのにガードリー決まってないっていう…悲劇


これこそ冒頭で話した

いんしゃあらー


ってやつだよね(笑)


こんなことが起こるなんて誰が想像したかって(笑)



アシスタントの女性だった人は

もう何度となく会って話していたけど

とっても良さげで

うちの娘の名前をいち早く覚え、来るのを楽しみにしていたし、

そんなことしでかすようには全く見えなかったのに…



人って見た目では分からないのはわかってるけど、

じゃあこれからのガードリー探しも見た目ではわからんって事だよね?

ああまた不安〜

もう終わったと思ってたガードリー探しが、フリダシに戻っちゃった…



ってわけで、

おばさんはとても大げさだけど、

「あなた達は近所だし家族って思ってるし、あなた達の娘を自分の娘と思ってるから、本当に残念で…この辺にあるガードリーに何本か電話入れて空きがあるか聞いてるところよ。」

と親切にも責任を感じてくれているみたいで(日本的にはこれ当たり前だろうけど、この気持ちカナダではレア!)

事前に根回ししといてくれたみたいなんだけど…


おばさん調子のいいとこもあって、

見学したときに第二希望だったガードリーの名前を出したら

「あーそれ、私の友達よ!今すぐ電話してみましょう!」

って言ってくれたんだけど、

番号知らないっていう(笑)友達じゃないじゃん(笑)

ジーノの通話履歴からどうにか探して電話してもらった。

話を聞いているとまあ知り合いは知り合いみたいだ(笑)

でももう空きがないとのこと。



もう一箇所あてがあるーって言って電話してくれたんだけど

つながらなくて留守電残しておいたから、連絡来たら教えてくれるって、いんしゃあらー(笑)

ここ大事なとこなのに、勿論、いんしゃあらー(笑)



てなわけでがっくりして私達夫婦は(20歩ほどで)家路につく…(笑)

そんなこととは知らず無邪気に遊ぶ娘を見て余計に切なくなったな…



でも、

おばさんの言葉を信じて待ってるようなタイプじゃないのでね、アタシ…

その夜娘を寝かしつけたあと鬼のようにネット検索…!!

数件メールを送っておけそうなところはそうした。

いんしゃあらーって言っても、

やっぱり努力しなきゃ何も起きない!ってわかってるからさ…

こうして眠れぬ夜を過ごしたのでした・・・・





次の朝、

娘に朝食を食べさせてる時間に

おばさんのコールバック


「昨日留守電だった私の友達のガードリーに空きがあるって言うから、確保しといてって電話で言っておいたわよ!連絡してみて!」

でた、友達(笑)

一体どこまでの友達範囲なのか…とは思うけど(笑)

だっておばさんによると私達夫婦はおばさんの家族、だしな(笑)


でもいんしゃあらーと言う割には行動力抜群じゃん、おばさん

同業者にここまでするとは親切心からであるのは間違いないな。



ってわけで連絡先を聞いてみると、

どうも前夜にジーノがメールしたところとカブって同じ所だった…

そこも家から2〜3分も歩けば行けるところで、

おばさんのおすすめ、

しかも確保してあるってことでかなり有力

あとは見学行って良さげであれば問題ないわけだ。

善は急げ…ってわけですぐに連絡して見学させてもらうことに。

夫も行ける時間に設定してとにかく話を早く進めたいし、

もし場所が気に入らなかったら次を探すことも考えて…


で、

場所はまあまあ良かったんだけど…

前日に見学来た人がいて、待ちリストからするとうちらは二番目だと言われた…

あれ?

おばさんの確保って言葉は、早合点だったの?

とにかく次の日にまた連絡くれるってことでその日もモヤモヤした状態で終了…

もちろん、

先に見学来た人が決めたらしく、

また振り出し〜ぃ。



その人も知り合いのところ、紹介してくれたんだけど

ここは私が10月に公園で会ってちょっと覗きに行ったガードリーだった。



近所のアラブ系同業者、たらい回し〜(笑)



どうも3月から空きが出る(いんしゃあらー)って話だけど…

まあ前行ったときの印象も悪くはなかったし、もう一度正式訪問してみるか…

と、電話でその日の午後見学決定。




ここダメだったらいよいよどうするよ…?と思ってたら、

また電話鳴る。

疑いなく、おばさんから(笑)


こんなに頻繁に電話くるなんてマジ家族だな(笑)って吹いた(笑)


親戚のおばさん、くらいのレベルで


「ほんとに私すごい怒ってるの!あなた達の為に確保してっていったはずなのに、空き違う人に渡ったんだって?」



ってか、情報早いな(笑)

なんで昨日の晩に起こったこともう知ってんだ?おばさんは(笑)



「でも安心して!そんなに遠くないところでまた知り合いのいいとこあるから!ここは確実に空きがあって、確保してって話してあるから!」

ホントなのか?

多少おせっかいであっても今の時点では嬉しい限り。



今まで見学してきたすべてが徒歩5分圏内だったから、

この紹介されたとこは徒歩15分と知って、ちょっと遠くに感じたけど、

おばさんの「友達」(何人いるんだ?(笑))でおすすめとのこと…

まあ見学行ってみるか。



もしかして・・・

夕方見学予定のとこの人も「友達」で、「おすすめ」なんじゃ?(笑)と思い、名前を出して見たら…

「あ、そこはダメーー!Noよ、行っちゃだめよ。いいとこではないから!」

と結構強めに言うではないか…


でももう予定入れちゃったから、

見に行って話すだけでも(逆にどこがだめなのか知りたいし…(笑))と思って、

おばさんにもう見学予定を入れたとは言わずにとりあえず行くことに。


同業者でも友達友達ってオススメできるところが多そうなのに

あえてダメ!って言ってくるのは相当何かある、

または過去に何かあったかなあ…?って想像したけど

よくよく考えたらそこはおばさんの友達の勧めたところだから、繋がってるぞ!?と。



まあこの時はそんな程度で私達はあまり気にすることもなく

この二箇所に見学に行こうとしていたのです。

マジ、ここまで来るといんしゃあらー(笑)

(③へつづく)





  
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