今日は珍しく子育ての話題を話そうと思います。
(ちょっと長くなります)
娘が生まれてから4年…
子育てをしない日はないので
ブログにもっと登場してもいいような話題ですが、
あまり書いてこなかったのには理由があります。
ブログを始めたときに
カナダの文化や、
そこで暮らす日本人としての自分の思いを綴っっていくのを目的としたので
子育てうんぬんばかりになってしまうのもつまらないだろうし嫌だなあと思い
あえて書かないできたことがあります。
海外子育てブログはいろんな人が山ほどやっているでしょうし、
子育ては読者の幅を限定してしまうので。
もう一つの理由に
日本で子育てしたことがないので
比べることもできず
こちらのこれがこういうものか、
と思ってしまえばそんなもんで…
それを一つ一つ確認している暇がないくらい毎日忙しく、
ブログに載せるまで行きつかなかった、
ということもあります。
お産のことは結局記事にする時間がなかったと記憶しているのですが、
陣痛開始から31時間かかったり、
羊水の袋が二重…という異例で、
自然分娩希望でしたが、最後は長時間の疲労で体力も持たず、
耐えられず最後の最後で無痛分娩で出産する結果となった出産。
無痛分娩が主流のカナダなので看護婦たちは、なんでここまで長時間痛みに耐えていたのか…と不思議がられたものです。あの痛みは一生忘れません!
...というまさかの難産の末でしたが
出産予定日きっかりに出てきて
生まれてからは幸い全て順調、
健康上の問題もなく教科書どうりすくすく成長しています


娘は比較的穏やかな性格ですが
半分フレンチ(女の性分)が入っているせいか
怒ったときに言う
「Nonーーーーー!」
には
日本人の私には血的に真似できない勢いのある剣幕をたて、
毎回びっくりさせられます(笑)
それ以外は
今のところとてもひょうきんで感情表現豊か、
社交的な子です。

一言でいうと
子育ては楽しいです






人間になるってこういうことかーって
一人の「人」が出来上がっていくのを
毎日身近で観察できるのが面白いです。
赤ちゃんの時は
くしゃみしたりするだけで大ごと!
歯に何か挟まっただけで
パニックするこの小さな生き物が
食べ方を覚え、
鼻のかみ方を覚え、
言葉を覚え、
トイレを覚え、
礼儀を覚え、
嘘を言ったり
冗談を言ったり、
自分の考えを言ってきたり
人の感情を読み取ったり…
たった数年の間に
本当にすごいことだよなって思います。
そして
自分の言ったこと、したことがそのまま影響しているので
責任重大…とっても怖かったりします

世にいる犯罪者の生い立ちをたどると
大概幼少期に何かあった人が多いので
まさに今が大事

何をするにも
正しい答えや正しいやり方が存在するわけでもないし
人の数だけ例があり
他のママの助言も参考程度にしかならないので
それもこれもあれも子育ての試練です。
これが将来どう出るかは神のみぞ知るところで…
親としては努力と前進のみ

成長過程のすべてが
いわゆる「可愛い時期」であり、
起きるたびに何かが昨日より成長してるって
本当にすごい能力です。
自分は(友人いわく…)ママになるタイプではなかったんですが
基本的な衣食住は人並み、
それなりに母親らしくやってるなあと自分では思ってます(笑)
オーガニックコットンにこだわったり、完全離乳食は手作りだとか…そんなスーパーママでは全くないですが(笑)
いかに時間を有効に使うかとか
出掛け前の5分で何ができるかとか
ついでになにかやってしまうとか
若い頃からツギハギのように時間の使い方を実践していたので
それが自分の事に使えない時間んなだけで
子育てしながらの生活や時間のやりくりは
得意な方かと。
夫に言わせると多少無理してますが(笑)
ただ大変じゃないって言ったら
嘘です。
体力とガッツ(気力、忍耐力)は基本、ある方なのですが
高齢出産なので
こればかりは最近なかなか…(苦笑)
体が言うことを聞いてくれやしません。
気合のみではどうにもならないことも多々



振り返ると
歩き始めた1歳半〜2歳の冬が一番大変な時期だった記憶が…(汗)
触ったら危ないものを先に察知して
先回りして…思考にアンテナを常に張って
神経が張り詰め、
トイレのときも何をするにも娘は私から離れない時期だったし、
ママーって呼ばれるだけでストレスマックス!!!
夜もろくに眠れず
朝もスッキリ起きれない…
頭が爆発しそうでした


暑がり屋の娘が床を這って拒絶しているのに
スノーパンツ、ブーツ、帽子やマフラー、手袋を二重に着させ、
15分(場合によっては30分近く)歩きたくない娘を担いで雪の中、毎朝託児所に送っていくのは
容易ではありませんで…
送っていくだけで
一日の体力のほとんどを使い果たしてしまいます。
託児所には18ヶ月の時から通わせ、仕事復帰したのですがこちらでは遅い方です。
その足でフルタイム勤務して
買い物して
夕飯作って片付けて…
早起き勤務の夫が娘より早く寝るのは言うまでもなく…
寝かしつけは私の仕事で、
寝落ちの確率98%なので
自分も寝る準備をしてから…となると
毎日何もかもが駆け足、ダッシュでクタクタ。
鼻をかむ時間も惜しい毎日でした。
寝不足や腰痛をだましだまし生活していたら
体が疲れのサインを出していたらしく
自律神経系が不安定になり
鼻血が止まらなくなったりもした時期と重なります

手抜きをしてもこれです。
全部完璧にやろうとしても無理だと分かるのが早いほうがいい!

娘がまだ歩く前、
今でも交流のあるホストファミリーだったルイーズが言いました。
「子供は待てないけど、家事は待てるのよ」
つまりは
子供に手をかけてあげて、
家事なんて後回しでいいんだから!ってことでした。
子供が大きくなるのは早いから
できるだけ接する時間を確保して!って
新米ママの私にメッセージ。
彼女は時代は違えど
シングルマザーで3人の子を働きながら育てていた人なので
このアドバイスはよく思い出して実行しています。
腰痛についてはまったくもって完治しておらず、
4年半痛みを抱え、
整体に通っていたり
フィジオセラピー(理学療法)に行ったりもして戦っています。
あまりに腰痛が普通のことになってしまい、共存さえしている現状(笑)
でもきっと子育ての経験者なら
程度の違いはあれどこの気持ちや身体的大変さは
みんなが共感できるところだと思うので
特にカナダにいようが日本だろうが
そこまでの違いはないと思うのですが。
違う点を上げるとしたら…
夫の家族も自分の両親も遠い母国に住んでいるので
身内からの手助けがゼロ。
頼れるところは…
自分の持っている常識力、
勘(笑)、
自分の親から言われてきたことの記憶、
それから大きいのはやっぱり
夫自体の存在。(お互いの存在)
夫は(授乳以外の)育児参加率100%(こちらでは育メンは普通→こちらの記事)であること、
家事も含め私がすることは全てできること、
それから
日本と比べれば手厚いと思われる
政府からの支援金の存在と
友人の力でしょう。
遠い親戚近くの友人ってこういうことで
友達のゲイカップルがもう何度となく
ベビーシッターを引き受けてくれています。
彼らに言わせるともっと預けていい!って言ってくれるんですけど(笑)例え年数回でも絶対助かりまくり!居てくれるだけで心強いです。
仕事場は子供や家族のことなら
遅刻や早退、欠勤はかなり緩和されるので
いちいち後ろめたさを感じることなく
申し出ができる点もカナダのいいところ。
あとは
小さいうちからいろんな人種の子どもたちと遊ぶので
見た目が違うことは娘にとって学ぶことでもなく
普通のことであること。
託児所がアラブ系の家族がやってるところなので娘はアラブ語を耳で覚えて言えるようにのなってるので驚きました!発音が難しいと言われるアラブ語の単語を私にも夫にも真似できない完璧な発音で口にします。
そして、フランス語または日本語でこういう意味だと教えてくれるので、ぶったまげ!

大変なことは…精神的なことも多く
何より夫と私しかいないので
何か片方に、いや両方に最悪同時に何か不幸が起きたとき
娘がどうなるか?という不安が常につきまとうこと。
去年の摘出手術の時からその不安は多少なり大きくなっている気がします。
「実家」が夫も私も海の向こう。
コロナで行き来が難しい今、余計にそう感じています。
それから
個人的な大変さで言えば、
汚いもの(うんち&掃除)とご飯のことが常に隣あわせであることからのストレスです。
食事の支度真っ最中なのに
娘のお尻を拭きにトイレに行かなければならないとか
食事しているときに
床にこぼすのを見て
掃除のことを考えたり計画したり同時進行しなければならないこと。
最近は娘もいろんなことが自分でできる年齢になってきたので、
悩みは常に変化しています。
今の大きな悩みは
日本語や日本の文化の伝承をこれからどのようにしていくかです。


モントリオールには4歳から通える週末一回の
日本語センターなるところがあり、
去年の春から通ってはいるのですが
コロナの影響でオンライン授業になってしまったため
授業自体時間短縮ですし
他の生徒とふれあいがないので
日本語の上達もあやふやです。
日本の同年齢はもうひらがなくらいは読めたりするのでしょうか?
町中でひらがなを見る機会はまずないので
家の中にあいうえお表を飾ったり
本の読み聞かせで指でなぞったりが限度。
娘はまだ10個くらい?なんとなく覚えている感じで
たまに真似して書いてみる、という程度にとどまります。
日本の4歳児はきっともっと覚えてるはず!
と思うとちょっと焦ったり…
喋りの方は
「なんでママはフランス語を喋らないの?フランス語で言って!」
と言われることもありますが、
娘とは日本語のみで話す努力はしています。
しかし最近、日本語をちょっとかじった夫でも
私達の会話が複雑で理解できなくなった様子。
しめしめ(笑)
娘の頭に何かしらの蓄積が毎日されているのが嬉しい限り。
スカイプなどで実家と喋るときは
ちゃんと選んで日本語で話そうともしているのですごいなーと感心します。
文化伝承の方ですが、
家ではどうにか季節の行事のマネごとはやっているものの
やはり親の努力なくしては成り立たないので
これも相当のエネルギーが必要です。
日本では
街やスーパーに行けば、またはテレビをつければ
お正月の雰囲気、節分、ひな祭り、七夕…
季節ごとの音と匂いは自然と感じ取れるようなものでも
こちらでは何らかの方法で作り出さないとだめなので、
忙しい日々の中でなかなか大変です。

手作りお雛様。材料は折り紙と顔はイースターエッグとして売られていたおもちゃの玉子です。

今年は三食団子を家族みんなで作ってみました。
それでもひな祭りは生まれてからは毎年欠かさず祝っています。
今年は日本語センターでも取れ上げたせいか今までより分かっている様子の娘。小さいお雛様を飾ったり、クラフトで作ったり楽しみました。歌も歌えるように。来年は歌詞の意味もわかるようになるのかな?とこの時期の成長が楽しみです。

先日日本から送ってもらった日本の昔話がたくさん載っている本が届きました!娘に寝る前に読んであげるのが楽しみです。
やはり日本人の血が入ってるからか
納豆を好んで食べたり
味噌の味が好きだったり
教えなくてもなにかDNAに組み込まれていそうなことも

でも文化や言葉のことは本当に私の努力と工夫にかかっているので努力の継続が大事です。
子育ては年齢により
新たな問題ができたり試練ができたり
対処が臨機応変で
常に前進!って勢いがないとなかなかやっていられません。
理屈が通らないときが多いし
これからどうなることやら…!
今、私が持てる「自分の時間」というのは
冗談抜きで
一日、数分〜20分程度です。
自分の支度と朝食の準備ができてから娘が起きる前の5分あるかないかと、
通勤途中のバスと地下鉄の中、
会社の休み時間、
寝る前のほんの数分あるかないかです。
そんな時間も
天気予報をチェックしたり
スーパーのセール品はをチェックしたり
大概は日本の家族や友達にメールの下書きを書いていて終わってしまいます(笑)
本当に毎日クタクタ…
週末は昼寝をいないと体が持ちません。
娘の活発さに反比例の親…
片付けてもすぐに散らかる
ご飯食べ終わったら次のご飯を考える/つくる…
終わりのないいたちごっこです。
生きるってこういうことなんだけど
子供がいるとそんな基本的なことをすること自体が大変で、
当然ですが何をするにも時間がかかり
そりゃあもう
やんなっちゃいますよね



意外に(笑)夫の方が短気なので
それが自分を落ち着かせていて、
娘とひと呼吸おいて接するのに成功してるようなもの。
これが一生続かないことを切に祈っている毎日です(笑)





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