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メープルランドの日常

~愉快でユーモラスなバイリンガル都市生活ブログ~

【160】贅沢をする、楽をする



「贅沢する」の意味を辞書で調べると

①普通以上に金銭などを費して物ごとを行なうこと。また、必要以上のことをあれこれと望むこと。また、そのさま。

②(金銭以外のことについて) 普通以上であること。また、そうなろうとすること。


とありました。



普通以上に…のこの「普通」と感じる部分の違いもあるかもしれません。



極めて個人的な意見になりますが、

私の日常には贅沢をしてるなあと感じる場面がいくつかあります。

そしていつも同時に何らかの「罪悪感」を感じていることに気づいています。



まず最近はこれ。

「昼寝」をすること。

只今妊娠後期に入っている私ですが

最近どうも眠気が凄まじく、

週末は知らぬ間に横になり目をつぶってしまうと

死んだように1~2時間寝てしまっています。

その間夫が娘の相手をしてくれたり、

何も言わず食事を作ったりしてくれているので

ごめんまた寝てしまった!と思いつつも

体の欲求に勝てない自分がいます。

今まで昼寝なんてできる性分ではなかったので

これはわたしの中でとても大きな贅沢という感じです。

妊婦の時期はまだ言い訳ができるかな?と思っているあたり、

やっぱり罪悪感があるようです。



それから「外食」すること。

これは私の生い立ちに関わっているに違いありません。

働くようになって友達と遊びで飲み食いしに行ことはあっても

単に夕食のために"家族のみで"外食した記憶がまずないので、

とっても特別なことのように感じ

衣食住の一部に外で他人が作った料理をお金を払って食べる、

という行為に毎回かなりの贅沢を感じてしまいます。


と言ってもそんなに頻繁にするわけではないですが、

特にお祝いでもないのに家族でブランチする日なんかはなおさら。

brunch plate
先日行きたかった寿司屋が(たぶんコロナの影響で?)閉店してしまっていたのであえなく入ったブランチ店にて。さすがカナダのプレートは大盛り!



最後に、

「出前」を取ることです。

これも確実に私の育ちに関係しています。

私の実家は市内でも田舎にあるので

お店もコンビニ、自販機さえ近くになく、

出前地域外?となっていて

実家に住んでいたとき一度も出前を取ったことがありませんし、

有り難いことに私の母は毎日料理をしてくれる人なので

出前という発想さえなかったのです。


これも家まで食べるだけになった料理を他人の誰かがすぐ玄関まで届けてくれるだなんて

なんて贅沢をしてるのか、と感じずにいられません。

今は街に住んでるので

出前地域外、なんて言われることはまずないですし。




最近、この「贅沢をする」というのと

「楽をする」というのとの違いを考えさせられました。




「楽をする」の定義は

2つ以上のオプションがある時に、より簡単な方、疲れない方などを選ぶ事。

とありました。


昼寝は別にしても、外食と出前は贅沢というよりは楽をしているのかも?

言うまでもなく、

買い物、料理、洗い物を本来ならする部分にお金をかけているのです。

だからこその罪悪感の存在。

家事は「(自分でやるべき)必要なもの」という意識があるからです。





一方、

娘と同じ託児所に通ういわゆるママ友が

料理が好きでないのは知っていましたが

ほぼ毎食、出前を取っているようです。

そして先日発見!

この人、なんと、掃除も洗濯もしないようで、

週何回かお掃除をしてくれる人を雇ってるそう。

そんなに忙しくてできないとか、金銭的余裕がある家だとは思えないのですが…
正直、ただのズボラだよね!と思う。


ってことは家事という名の仕事が殆どないと思われるのです。


それは彼女の贅沢なのか、楽をする、なのか。

けしからん!と思ってしまったのは私の勝手ですが

単にお金をかけるところ、かけたいところの違いなんでしょう。





逆に、私達が(コロナ前は)毎年行っていた海外旅行、

国外に出たことがない彼女にとっては

贅沢って映るのかもしれません。

私達にとってはバケーションであって必要不可欠な楽しみだっただけなんで、

贅沢ではなくご褒美的なことです。

人それぞれの価値観って難しいですよね!


仕事に育児に家事に忙しい私達が

働いたお金を使って非日常の旅行へ。
ちなみに旅先でも毎日外食、出前取ったりしませんが!



そのママ友の働いたお金が

(私に言わせれば)努力すれば自分でできるだろう毎日の食事や家事に使われているのは

なんだか悲しいようなもったいないような気がするのは

これまた私との考えの違いなんでしょうね。


ご褒美自体が楽をする、で完成していること。

じゃー毎日ご褒美があるのなら、

いつ「頑張る」のか?

彼女にとっては仕事自体のみ、頑張る場なのか?

でも仕事をもし彼女がしていなかったら

料理するのか?

いろいろ疑問です。


彼女の生活はそんなルーティーンでまわっているのでしょうから

私がとやかく言うことではないのです。



こんなことをモヤモヤ考えながら

便器を磨き、お皿をお洗い、

大量の洗濯物をたたむ日々であります(笑)

人それぞれだと言ったら話がそこで終わるのでしょう。



何らかの違いが出てくるとしたら、

今言えるのは

将来の子供への影響でしょうか?


ウチの娘は少なからず毎日の食事はママやパパが買い物に行って

キッチンで作るものと思ってるはずです。

掃除も自分たちでやるから

家がきれいに保たれる、というのも知っています。

着たものは洗って乾かして、自分のタンスにしまう、と思っていると思います。



一方、ママ友の娘さんは、

食事は買ってきて食べるもの、誰かが作って持ってくるものと思っていると思います。

作り方を学ぶ機会も少ないはずです。

散らかしても、掃除の人が来たらきれいにしてくれる、

と思っているかもしれません。



自分のことは自分で当たり前にできる術を

幼い頃から見て学んでいるかいないかは大きいと思うんです。


楽をしていることに気づいていないだけ罪ではなさそうですが、

やっぱりやっぱりモヤモヤします。



そんなママ友がほぼ毎週末

「今日は暇?娘たちを公園で一緒に遊ばせましょう!」

って言ってくると余計にモヤモヤイライラきます。

きっと彼女に有り余っているのは「時間と活力」。

正直私達には

毎週毎週そんな時間ないし、そんな元気もありません。




妊娠中の私に

「私は二人目はいらないわ。子育ては精神的に大変だし、パパは何も手伝ってくれないし」

と言ってきたとき、

彼女の基本キャパはきっと小さいんだな…と察しつつ、

でも相当楽はしてるよね?って突っ込みたかった私は悪でしょうか?



楽をするって日本では特に悪いこと、と思われがちです。

私の心理もそんな日本的なとこともあるとは思います。

自分に厳しい方ですし。

楽ができるのにどうして頑張るのか?

と言われればそんなに頑張らなくてもいいのかな?と。



でも衣食住とその管理は

生きる上で必要なもの。

自分でできるに越したことはない。

やっぱり娘の成長や学びためにも、

多少の贅沢をする日があったとしても

楽をする姿より

頑張る姿を見せていきたいと思うのであります。

幸い夫も同じ考えです。


…という夫も食器洗い機を使いたがりますが(笑)

それは贅沢なような、楽をしているような、

いや、汚れが落ちなかったら二度手間なような(笑)

彼の実家では食器洗い機があるのでこれも育ちの違い、なのか……

そんなことを考えながら

出かける前の5分でミニ掃除をしたり

生ゴミ出しに行ったりとせかせか動くジーノであります(笑)




  
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【159】早めの野外誕生会



今年の夏は蒸し蒸しと暑い日が続いていたモントリオールですが、

ここのところ紅葉も始まって秋になっていくのがわかるようになりました。



娘は雪がちらつき始める10月末生まれ。


この夏も例外なく

夏生まれの子たちが公園でやる

爽やかな誕生会に憧れをいだきつついました。

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こんな感じで公園のテーブルや一角に風船を飾っているのは大概誕生会です。



招待したい友達の人数を数えてみると

コロナの規制もまだあるし、

屋内は密になることがあり、

今年は娘の誕生会どうしようかなーと思っていたのですが、

屋外なら大人数集まれるし
(9月の時点で野外ならソーシャルディスタンスを守れば50人まで可能)、

これを機会に寒くなる前に早めの誕生会、

憧れの野外でやってしまおうではないか~!

と言うことになりました (((o(*゚▽゚*)o)))



ただの誕生会じゃ面白くないので、

毎回テーマを決めて飾りや食べ物、テーマカラーを決めます。

2年前は色合いから決めてマーメイド(人魚)がテーマ。
(マーメイド誕生会の様子は→こちらの記事




今回は提供できそうな(手抜き)料理がタコスだったことから

自然な成り行きでテーマがメキシカンとなりました。



メキシコの祭りといえばピニャータと呼ばれる硬い風船を

子供たちが順番にたたいて

中のお菓子やおもちゃを拾う伝統があるので

手作りピニャータ作りにも挑戦


ネットでの情報を頼りにコツコツと娘と作ってみる、

こういうプロセスも一緒に楽しめる年齢になったんだな、5歳

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まず、空き箱を作りたい形のシルエットにします。

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次に新聞紙と水で練った小麦粉を何層にも重ねるのを繰り返します。 形さえ定まれば簡単ですが、乾くのに数日かかります。

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あとは花紙やペーパー包装紙なんかでひらひらやボンボンで飾り付け



今回はリャマ形にしてみたんですが…

耳の長さと首の角度の関係のせいか、

何だか着飾った犬みたいになってしまいました(笑)
でもリャマだと言い張ってパーティーまでになんとか娘を洗脳(笑)


出来たら事前に開けておいた背中部分からお菓子やおもちゃを詰めます。

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入れた飴やお菓子も中南米のちょっと珍しい(怪しい)ものをいれてひと工夫しました

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ついでにおもちゃとお菓子入れの袋も手作り!


あとはメキシコのお祭りの雰囲気を出すために

サボテンのオブジェをダンボールで作ったり、

パペルピカドという紙製の切り絵デコレーションも制作。

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カラフルな感じが

子供の誕生日に似合ったハッピーさをプラスしてくれました。
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メキシコ人の同僚に聞くと

なんでもピニャータを叩くときに歌う

「ピニャータの唄」なるものがあるらしいので

短いバージョンですが覚えてみることに!


もちろんスペイン語です。

参考:ピニャータの唄(ショートバージョン)
https://youtu.be/wvcYM_4xtVE


驚いたことに

スポンジの脳のごとく吸収力の早い5歳児は

YouTubeをたった数回見ただけで全歌詞暗記!!!
すげーな!

意味がどうとか理屈じゃないんですね。

音で覚えてしまう神業です。
きっと一生忘れないんだろうなあ...

毎晩のようにその歌を口ずさむ娘のおかげで

私も(やる気のない)夫でさえも

一ヶ月足らずで覚えること(ハメ)になるのですが(笑)



こうやって

テーマを決めるとクリエイティブなアイデアを出し合ったり

異文化を学ぶ機会にもなるので、

娘にも私達にもいい刺激です。

それから以前から気になっていたラテン食材のお店にも足を運ぶことができ、

モントリオールをまた一歩開拓した感も。




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タコスのメニューにも

オーソドックスな具(レタス、トマト、チーズ、紫玉ねぎ、チキン、ビーフ)に加えて

トマティーヨと呼ばれる緑のトマトを加えたり、

コリアンダー、サワークリーム、アボカドや

お好みで激辛ハラペーニョもあったり

数種類のホットソースやタバスコ、

メインのトルティーヤは本場のものに近いトウモロコシのものと

カナダで主流な小麦粉ミックスのものと2種類用意。

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近くの公園には幸い東屋みたいなのがあるので野外で開催でも少しくらいの雨なら大丈夫!でも心配をよそに当日は晴れてくれました!


友達に借りた野外BBQマシーンでその場で焼いて食べるトルティーヤのタコスは

みんながそろって本当に美味しかったと言ってくれ、

以外にもデザートに用意した(デザートはいつも甘党の夫担当)

これまた中米出身の同僚伝授、

「三種の牛乳ケーキ」と「レモンビスケットミルクケーキ」

が大大好評!

すごい量だったのにあっという間に食べきってくれました!

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食材はただただ切るだけだったので

材料さえ揃えたら準備は比較的ラクでしたが、

当日のものすごい強風でデコレーション飛んじゃうし

蜂やハエが大量にやってくるし、

朝から娘の面倒をその間見てくれるはずの友人の寝坊で準備が散々だったり、

フリーフードのイベントだと思って(たぶん売春婦の)怪しいおばちゃんが現れたり(笑)

公園周りのピエロ楽団が偶然やってきて数曲演奏してくれたり(おかげでフリーエンターテイメントの幸運!)、

数々屋外ならではのアクシデントもありましたが。( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww




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ピニャータは上から吊るして、叩く順の子供の背の高さによって大人が調整

それから肝心なメインのピニャータが

手作りなだけあり頑丈過ぎて割れず、

大人がナイフで切り裂いてやっと中身を出せたので

多少子供の夢を壊したシーン(笑)もありましたが、

どこを取ってもいい思い出となりました。

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やっと出てきたお菓子とおもちゃに群がる子供たち


何より娘が朝の公園清掃から、パーティー自体はもちろん

片付けに至るまで一日中楽しんでいたのが印象的で

親としては一番嬉しいです

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10人以上の子供たちが参加してくれたのでキッズコーナーを設け、タトゥーや福笑いも作成





仕事場のボスが快く大きな野外テーブルをかしてくれたり、

生のメキシコ情報を教えてくれた同僚、

友達みんなが手伝ってくれて成功したイベントです



私達を含めて38人が4~5時間に渡り参加してくれました!

みんなありがとうm(_ _)m


毎年とはいきませんが…

次回はまた違ったテーマでお会いしましょう




  
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