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メープルランドの日常

~愉快でユーモラスなバイリンガル都市生活ブログ~

【194】異国の地で亡くなる覚悟


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今年のモントリオールの紅葉は

長引いた夏のせいで通常以上に急にやってきて

萌えて去っていきました。


カナダの紅葉は日本の桜のようです。


一週間弱ほどでダダダだーとこの上ない印象を残して散ってしまい、

忙しい日々に集中していたら絶対逃す勢い。


だからこそ

街の一角の萌える木々の瞬間を毎年目に焼き付けています。


写真では伝えきれない

ちょっとした逆光の具合と

建物との色合いが美味しいフォトジェニックな瞬間が

街全体に溢れます。

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そんな秋の美しいカナダに正式移民してから早8年半です。

ここ最近、「知り合い」や「友達」に町中で偶然遭遇することが

多くなったと感じます。

その多くは元職場繋がりなんですが、

地下鉄で私の名を呼んできた元同僚、

病院のカフェテリアでばったり会った元同僚、

道の反対側から大声で手を大きく振ってきた元同僚、

近所のカフェの前を通ったときに窓越しに目があった元同僚、

スーパーで久々に再会の元同僚のボーイフレンドなどなど。


滞在年数だけ

多くの人と接して知り合っている現れです。

直接の連絡が途絶えた人たちも

こうしてなにかのきっかけで「生きて(頑張って)いる」と知ることができるのは

嬉しいと同時に

自分が異国の都会で「名のある何者か」として

存在している感も出てきて

複雑な気持ちさえします(笑)


地元田舎の静岡では

実家付近で(この歳で(笑))チャリを漕いでいただけで

同級生や近所の人に見られている感があるので(笑)

旅先のように「何者でもない人」になれないのですが(笑)

いよいよモントリオールでも

誰かに私を私と認識されるなんて

「故郷」になってきたのかな。






そんな中、

去年度、娘が日本語学校でお世話になった先生の一人が亡くなられた、

との訃報が飛び込んできました。


ご病気だったそうですが、全く存じ上げず

つい先日校内ですれ違ったのもそんなに前の話ではないので

本当にびっくりです。


年齢も私と近いと思われるので

まさかのまさかショックでした。

息子さんは娘の一つ上、小2くらいだと思います。

聞いた話では

5月頃肺がんだと診断されて、余命数ヶ月。





この事があって、

本当に「異国の地で亡くなる覚悟があるのか」

と自問自答中。


私達みんな毎日生きるのに精いっぱいで

死について立ち止まって考える暇もないんですが。



「海外生活」なんていうと

いつもきらびやかなものばかり取り沙汰されがち。

しかし人生で起こりうるあらゆる災害、事故、事件、病気、は

地元にいたって外国にいったって

もちろん自分にもいつ起こるかわからないものであり、

「死にたくない」のはもちろん、

「死ねない」が先立ち、

でも「死ぬかもしれない」んですよね。

それがそれほど先のことではない、のかもしれないと思うと

いたたまれません。



小さな子供を残して、どんな思いでこの先生が旅立って行ったのか、

想像しただけでも心が痛いです。


自分の夫が、ちょっとトロントに泊まり出張に行っただけでも

ドキドキです。

飛行機落ちないか?とか。


夫がいなくなったら

今の私では何もできない気がします。

マンションの支払いシステムのことも、

ご近所さんとのやり取りも、

家事も子育ても。

二人いてなんとか成り立っているかいないかの世界なので

家族の誰が欠けても無理です。


でももしもそうなったとき、

身寄りは誰もいない地で

どうにかしていくだけの強さや経済力やら自分にあるのか?

と考えて不安になってしまいます。


逆もそうです。

私がいなくなったら、

夫はどうしていくのでしょうか。

両親や妹がいるフランスへ帰るという選択肢が彼にあるのか、

それとも一人でカナダで子育て家事、キャリアを続けていくのか。


考えるとなんだか暗い気持ちになりますが、

先生の死は

いろいろ考えさせる機会をくれました。


今まで元気にそこにいた人が

突然影も形もなくなるというのは

本当に本当に酷いです。

普段どれだけ一人ひとりの存在に頼っているのかが

浮き彫りになります。



娘にも先生のことを丁寧に伝えましたが、

今を生きる娘には、ピンと来ていないようでした。

先生の存在が、毎日会う人ではないのもあると思いますが、

いなくなっちゃった、

というのはまだよくわからない様子です。

家にいたクモを怖がって

パパにとってもらってトイレに流してバイバ~イ

とはかけ離れた気持ちレベルのハズなんですが(笑)




そんな娘がついこの間、墓地の前をバスで通ったとき

「ママが死んじゃったら墓にお花をあげに来るね」

と言ってきました。


まず、殺すな~!なんだけど(笑)

そういうことも現実にあり得るんだよね、と。


でも自分のお墓って、どこにするんだろう?とか。

移民している人の中には

やっぱり自国へ帰り埋めてほしいって人もいるでしょうし

残した家族のいるモントリオールの何処かにって思う人もいるだろうし。

考えたくもないですが、

どっちなんだろ、自分?

もう終活でしょうか(笑)?


逝ってしまった先生には

どうか天国で日本の桜満開と、

モントリオールの萌え盛る紅葉盛りの木々の下、

両方が見える場所で微笑んでいてほしいです。


もうちょっと知り合いたかった感じのいい方だったので

本当に残念でなりません。


先生のご冥福をお祈りしています。


kouyou2023-04




  
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