産後、習い事のベリーダンス(中東が期限と言われる女性的なダンス)を再開して一年が過ぎました。
いろんなスタイルがあるダンスですが
英語では一般的に
belly dance または oriental danceなどと言われます。
今年からは産前からお世話になっていた先生から離れ、
違うダンススタイルの先生に習いはじめています。
アラビア語で「タラブ」というのですが
心に響く歌い手や音楽やダンサーと観客との気持ち高まる感じ(言葉にするのは難しいんですが)
新しい先生のダンスでは感情表現がとにかく
タラブに感じられて
私の「こんなふうに踊ってみたい」
にとっても近くて気に入っています。
そんな先生も参加したショーが先日あったので
娘を連れて見に行ってきました。
夜7時から3時間…
普段8時半には眠くなる娘がどれくらい
起きていられるか、ぐずらないか心配でしたが、
結果大興奮で自ら踊りだしてしまう始末で
とっても楽しんでくれました

今回は大きなステージではなく
hafla (ハフラ)と呼ばれる小規模なもので、
参加者が集まって
一人舞台初の度胸だめしでもいいし
大きなショーの前の練習目的でもいいし
クラスで習った振り付けを衣装着てやってみるなんて気楽な人もいる
パーティー感覚のショーでした。
日本でもハフラに参加したり見に行ったことがありますが
やっぱり音響準備にしろ
ダンサーの態度にしろ(笑)
カナダはツッコミどころあり
そういう面でも見ていて面白かったです

参加者にはプロで教えてる先生レベルから
始めてせいぜい2年目くらいかな?の目立ちたがり屋お年寄りダンサーまでいて
みんなそれぞれの理由で楽しんでいて
学ぶところもたくさんありました。
10年以上続けている私ですが、
やはり人前に立つからには
練習に練習を重ねてミスしないで踊る、
という状態にならないと
恥ずかしくて参加したくないと思っちゃうのですが…
こちらの人はそんなことお構いなし!
下手だろうが
振り付け全然覚えてないじゃん、って状態でも
やっちゃう、踊っちゃう度胸はホントにあっぱれ。
自分が楽しけりゃいい、
が基本にあるし
周りもやっぱりノリがいい。
そして、
ふくよかすぎて正直なところ見苦しい…と思えるほどの
巨体ダンサーもいました。
ショーの間は撮影禁止だったので…写真がないのが残念。
衣装、絶対特注だよね?の大きさで…
でも彼女は堂々と演技を始めて
すっごい独特のオーラ。
でもって、
上手い!
で、
臭い!
尋常でなく
クサ------イ!!!
演技の後半
汗で悪臭を放ってのフィナーレ…!(笑)
会場の誰もが鼻を曲げながらも
拍手喝采でした


ハフラのような手作りの舞台では
リハがちゃんとされてなかったりなので
結構ありがちな音響の難、
曲の頭出しの難
など技術面の不便が相次いでいたのですが、
日本じゃダンサーは仕方ないとしてとにかく出てきた音に合わせて
演技を始めて乗り切るだろうところ。
こちらでは
キラキラの衣装をまとった可愛いダンサーからは想像もできない大きな太い声で
「もう一回はじめから音出して!」
「もっとボリューム上げ〜ぃ!」
と
ダンサーの態度もドデカかったりしますわ。
周りの反応も寛大だし。
他には
ちょうどジーノの斜め後ろに座っていた
見た目単なるおばはんが…
最後フィナーレを飾るダンサーだったことに驚きを隠せず(笑)
いや、
彼女こそプロでした。
だってその場でみんなのリクエストでかけた曲で即興で踊っちゃうんだもん(笑)
練習重ねた振り付けやらタイミングやらではなくて
まさに「タラブ」!
観客の拍手でさえリズムにしちゃう
な、何者ー!?って感じ(笑)
到底できない技だわー!
彼女は見た目からするとアラブ圏出身ぽいから
体に、DNAに、染み付いているんでしょうね…!
いつかそんなふうに踊れたらなあ憧れを抱くジーノでした。

こういうショーを見に行く度に
ベリーダンスやっていて良かったなあと再確認します。
ダンスの中でも女性的な要素が最大限に使われるジャンルだし(男性ベリーダンスもあるにはありますが、別物)
スピードが問われる種のダンスとは違うので
年齢を重ねたからと言って
テクニックやダイナミックさが衰えるとは言えないし、
いや、どっちかというと
歳を重ねたほうがきらめくダンスのひとつ。
若くて可愛いダンサーの良さもあるけど
ふくよかなおばちゃんダンサーのほうが妖気、色気、ハンパなくいい!って思える。
自分がそうなれるかは別として(笑)
これからも続けて行きたいなあと思うのでした。
普段仕事、家事、子育てを繰り返しているだけなので
こういう習い事をすると普段会うことがない人と知り合え、
地域と関わっている感があります。
先生がショーを見に来ればーって誘ってくれたとき、
面倒くさいとか
娘がいて夜外出は大変だからと
理由をつけ行かないこともできたけど
とりあえず行ってみる、って大切だなあと思いました。
主催したグループの方も
チケット支払い時から私の名前を覚えていてくれて
娘を連れて行ってもいいか?とお願いした筋もあり
会場についた途端すぐに歓迎してくれました。
見ず知らずの人が笑顔で迎えてくれる、
そんな瞬間、自分がここに住んでいるのだなあ
と深く確認できたりするのです。
本当にいろんなルートでその場にいる人たちが
なにかの共通点で接する…
外国の初めて行った場所で感じるそんな感覚が結構好きなジーノです。
娘も「またキラキラ見に行きたい」
と言ってくれました。
うん、また行こう!
先生も「次はダンサーとして参加してね!」と言ってくれましたが…さあそれはどうでしょうね(笑)



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