ここ数カ月瞬く間に時が流れました。皆さんどうお過ごしでしょうか?
カナダではコロナの影響が徐々に落ち着き
お店やレストランも州によってある程度規制はあるものの
再開、入店できるようになり、公園やプールも少しずつ使用できるようにもなっています。
ただし先日から店内、屋内施設や公共交通機関利用時はマスクが義務化。
しかも2歳以上


この暑い時期にきつい政策ではありますが
守らない人には罰則も。
そんな中、
コロナの影響でうちの会社(アパレル業界)の経営が怪しいらしく
倒産手前の危機手前ということで
事業を縮小、カナダ国内の店舗も閉店するところも。
ですが本部があるここモントリオール、
しかもうちの部署はオンライン店舗なので、実店舗に行けない客が殺到して逆に忙しい

それに給料アップ(すぐにやめさせないための陰謀か?)されたりもしてよくわからん

細々でも続けていけるのか否かみんなドキドキですわ

モントリオール発祥の中小企業なので生き残りはかなり大変なんじゃないかな~と正直思います。
そんなわけで今日はちょっと仕事の話でも。
去年の秋、ジーノは部署の部長(といっても、日本で言うところのそれとは響きが違う気がしますが…笑)
に昇進しまして
人を育てる側の職種になったのですが
人に何かを伝えるって、ほんとに大変だなあ

と感じています。
まず私の場合、言語の問題がゼロではないこと。
職場ではバイリンガルってことになってますが、
私のフランス語はなんちゃってレベルだし(笑)
話す相手によって2カ国語を瞬時に切り替えるのも苦手

言語そのものよりも、人にわかりやすいように説明をするのは
相手の母国語にもよるし、文化にもよるし
仕事に対しての姿勢や話すタイミングにもよる。
例えば最近研修をしたインド出身のおばさん。
彼女は英語を話しますが、アクセントが強いし
シンプルな文章じゃないと伝わらない。
しかもカナダに来てまだ2年足らずなので
インドの文化感覚が色濃く
彼女がするジェスチャーや行動が意味不明なものが多く、
戸惑います。(現在進行形)
注意したあと、自分の耳たぶを引っ張ってニタニタしてるので
普通ならバカにしてんのかーーーーってなってしまうけど
インドではごめんなさいの素振りらしいのです。(後日ネット検索で知って、他のインド人同僚にも聞いて確認)
それから、カナダは比較的新しい国だという国柄もあり、
一度や二度言っただけでは定着しないルールや規則のこと。
人の出入りが激しく、流行りに乗りやすいファション業界色も手伝い
ルールも毎週のように変わり
伝統を重んじる日本人にはこの変化の速さはほんとにいらイライラするところ。
そして、上が決めて、新しく決まったことをチームメイトに伝える度に
混乱を生みやすい。
こないだこう言ってたのにそれはどうなったんだ?と。
上が決めたことなのに、部長がうまく伝えないと信頼をなくすわけですよ(;_;)
それから他の部署に何かをやって欲しい仕事要望がある場合、
日本語よりは直接的に頼めるのは英語のいいところですが、
あまりアグレッシブでも駄目なので
聞き方にもテクニックを要すること。
時間を許す時にお願いしますってな感じで。
でも日本で時間の許す時…っていうのとこっちで言うそれとは時間的感覚が違いここも注意点。
今日中に処理してほしいときはそうちゃんと伝えないと駄目で、
今週中ってのを火曜日くらいに言っても忘れられる可能性がほとんど。
とにかく日本のように自分の責任である仕事を確実にこなし、
他人に頼まれたことを忘れたら忘れた側の罪、みたいな感覚がカナダでは薄いので
他の人に頼らなければ進まない仕事がありつつそれが自分に影響が出る場合
いろんな文化的なアンテナを広げていないと不可能なのであります。
こんな風に職場では
コミュニケーションの能力をいろんな角度で試されます。
とは言ってもうちの会社はかなり緩いほうだと思われますが(笑)
部長になって、
自分の柔軟性を試される場面がたくさんあり、
マジメ気質の日本人の部分を保ちながらもいかに周りに合わせて行くか…
毎日葛藤・・・脳みその隅々まで使い切って、どっぷり疲れて帰ってきます(笑)
そこで今日は仕事でよく使う英語フレーズでも。(たまにはトークモアの講師らしく・・・)
良かったら参考にしてくださいね!
I'll wait for your reply and I will follow up.
お返事を待ってそれに沿って次へ進みます。
こう言えば次に進むにはあなたからの返信が不可欠だと伝わるので、返信にそんなに時間をかけるなよーという圧力を与えるが、急がせる感じはない。
Thanks for the heads up.
事前連絡ありがとう
head up は事前の警告、事前情報のような意味。まだ起こっていないことに対して。自分から相手に事前に気をつけて欲しい、事前に注意を促したいときにもよく使う。
It'd be great if you can make this happen by the end of the day.
今日中にそうしてくれたら嬉しいです。
三人称のit を使うことは多い。
I will appriciate if…やI will be happy if… でも置き換えられるが、自分が〜と言うより感情的意図が緩和されるニュアンス。またmake something happen で相手が自分の力でと言うよりまるで魔法でそうしてくれるような言い方でif you can do this より確実に取り掛かりやすく感じさせる。
Thanks in advance.
事前に感謝します。
相手がその仕事をすることを前提に、事前に感謝してしまうとやらざるを得ない圧力をかけることができる(笑)
I could give you a little reminder by the end the week if need.
必要なら今週終わりに再度連絡を入れ(思いださせ)ますよ。
今週中にやってほしい依頼を忘れていないか思い出させたい時にreminderという単語は使える。しかもlittleをつけて大したことではないが、の謙虚さを含ませる。ここで二人称でif you need ではなく人称を省いてさらに罪悪感を相手に与えないよう緩和する小細工(笑)
Please clarify this for me.
Let me know if I understood this correctly.
この要件について私に明解してくれますか。(私が正しく理解しているか否か教えてください)
相手の要求やメッセージがよく理解できなかったときに。自分の言葉で理解できたこところまでを続けて書くとよい。
Is it possible to … among your busy time?
忙しい中だとは思いますが、もし可能なら…してもらえるますか?
もし可能なら…と言っているがある意味可能だからこそ聞いているのであって、忙しいこともわかっているよ、ということも伝わる。
それから、日本語でもそうですが、please や thank you はか〜なり頻繁に使うことが重要。
最近はコロナがあって
会議もパソコン越し、
上司や他の部署ともチャットで連絡なども多いので
即座に言いたいことをタイプすることが要され…
辞書なんて引いてる時間はないのでね、もちろん(笑)
これも英語やフランス語が母国語ではない私達には仕事自体より
頭を使うところですね…
あとは…できるかできないか分からない仕事を任された時、
ネガティブなことを言わないように心がけていることです。
「できるかわかりませんが…やってみます」
ではなく
「できる限りやって見ます」
っ言うのです。
できなかったらそのときはその時に言い訳すればいい(笑)感じです。これがカナダ流?かな!
It will be a challenge but let's see what I can do!



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