「贅沢する」の意味を辞書で調べると
①普通以上に金銭などを費して物ごとを行なうこと。また、必要以上のことをあれこれと望むこと。また、そのさま。
②(金銭以外のことについて) 普通以上であること。また、そうなろうとすること。
とありました。
普通以上に…のこの「普通」と感じる部分の違いもあるかもしれません。
極めて個人的な意見になりますが、
私の日常には贅沢をしてるなあと感じる場面がいくつかあります。
そしていつも同時に何らかの「罪悪感」を感じていることに気づいています。
まず最近はこれ。
「昼寝」をすること。
只今妊娠後期に入っている私ですが
最近どうも眠気が凄まじく、
週末は知らぬ間に横になり目をつぶってしまうと
死んだように1~2時間寝てしまっています。
その間夫が娘の相手をしてくれたり、
何も言わず食事を作ったりしてくれているので
ごめんまた寝てしまった!と思いつつも
体の欲求に勝てない自分がいます。
今まで昼寝なんてできる性分ではなかったので
これはわたしの中でとても大きな贅沢という感じです。
妊婦の時期はまだ言い訳ができるかな?と思っているあたり、
やっぱり罪悪感があるようです。
それから「外食」すること。
これは私の生い立ちに関わっているに違いありません。
働くようになって友達と遊びで飲み食いしに行ことはあっても
単に夕食のために"家族のみで"外食した記憶がまずないので、
とっても特別なことのように感じ
衣食住の一部に外で他人が作った料理をお金を払って食べる、
という行為に毎回かなりの贅沢を感じてしまいます。
と言ってもそんなに頻繁にするわけではないですが、
特にお祝いでもないのに家族でブランチする日なんかはなおさら。

先日行きたかった寿司屋が(たぶんコロナの影響で?)閉店してしまっていたのであえなく入ったブランチ店にて。さすがカナダのプレートは大盛り!
最後に、
「出前」を取ることです。
これも確実に私の育ちに関係しています。
私の実家は市内でも田舎にあるので
お店もコンビニ、自販機さえ近くになく、
出前地域外?となっていて
実家に住んでいたとき一度も出前を取ったことがありませんし、
有り難いことに私の母は毎日料理をしてくれる人なので
出前という発想さえなかったのです。
これも家まで食べるだけになった料理を他人の誰かがすぐ玄関まで届けてくれるだなんて
なんて贅沢をしてるのか、と感じずにいられません。
今は街に住んでるので
出前地域外、なんて言われることはまずないですし。
最近、この「贅沢をする」というのと
「楽をする」というのとの違いを考えさせられました。
「楽をする」の定義は
2つ以上のオプションがある時に、より簡単な方、疲れない方などを選ぶ事。
とありました。
昼寝は別にしても、外食と出前は贅沢というよりは楽をしているのかも?
言うまでもなく、
買い物、料理、洗い物を本来ならする部分にお金をかけているのです。
だからこその罪悪感の存在。
家事は「(自分でやるべき)必要なもの」という意識があるからです。
一方、
娘と同じ託児所に通ういわゆるママ友が
料理が好きでないのは知っていましたが
ほぼ毎食、出前を取っているようです。
そして先日発見!
この人、なんと、掃除も洗濯もしないようで、
週何回かお掃除をしてくれる人を雇ってるそう。
そんなに忙しくてできないとか、金銭的余裕がある家だとは思えないのですが…
正直、ただのズボラだよね!と思う。
ってことは家事という名の仕事が殆どないと思われるのです。
それは彼女の贅沢なのか、楽をする、なのか。
けしからん!と思ってしまったのは私の勝手ですが
単にお金をかけるところ、かけたいところの違いなんでしょう。
逆に、私達が(コロナ前は)毎年行っていた海外旅行、
国外に出たことがない彼女にとっては
贅沢って映るのかもしれません。
私達にとってはバケーションであって必要不可欠な楽しみだっただけなんで、
贅沢ではなくご褒美的なことです。
人それぞれの価値観って難しいですよね!
仕事に育児に家事に忙しい私達が
働いたお金を使って非日常の旅行へ。
ちなみに旅先でも毎日外食、出前取ったりしませんが!
そのママ友の働いたお金が
(私に言わせれば)努力すれば自分でできるだろう毎日の食事や家事に使われているのは
なんだか悲しいようなもったいないような気がするのは
これまた私との考えの違いなんでしょうね。
ご褒美自体が楽をする、で完成していること。
じゃー毎日ご褒美があるのなら、
いつ「頑張る」のか?
彼女にとっては仕事自体のみ、頑張る場なのか?
でも仕事をもし彼女がしていなかったら
料理するのか?
いろいろ疑問です。
彼女の生活はそんなルーティーンでまわっているのでしょうから
私がとやかく言うことではないのです。
こんなことをモヤモヤ考えながら
便器を磨き、お皿をお洗い、
大量の洗濯物をたたむ日々であります(笑)
人それぞれだと言ったら話がそこで終わるのでしょう。
何らかの違いが出てくるとしたら、
今言えるのは
将来の子供への影響でしょうか?
ウチの娘は少なからず毎日の食事はママやパパが買い物に行って
キッチンで作るものと思ってるはずです。
掃除も自分たちでやるから
家がきれいに保たれる、というのも知っています。
着たものは洗って乾かして、自分のタンスにしまう、と思っていると思います。
一方、ママ友の娘さんは、
食事は買ってきて食べるもの、誰かが作って持ってくるものと思っていると思います。
作り方を学ぶ機会も少ないはずです。
散らかしても、掃除の人が来たらきれいにしてくれる、
と思っているかもしれません。
自分のことは自分で当たり前にできる術を
幼い頃から見て学んでいるかいないかは大きいと思うんです。
楽をしていることに気づいていないだけ罪ではなさそうですが、
やっぱりやっぱりモヤモヤします。
そんなママ友がほぼ毎週末
「今日は暇?娘たちを公園で一緒に遊ばせましょう!」
って言ってくると余計にモヤモヤイライラきます。
きっと彼女に有り余っているのは「時間と活力」。
正直私達には
毎週毎週そんな時間ないし、そんな元気もありません。
妊娠中の私に
「私は二人目はいらないわ。子育ては精神的に大変だし、パパは何も手伝ってくれないし」
と言ってきたとき、
彼女の基本キャパはきっと小さいんだな…と察しつつ、
でも相当楽はしてるよね?って突っ込みたかった私は悪でしょうか?
楽をするって日本では特に悪いこと、と思われがちです。
私の心理もそんな日本的なとこともあるとは思います。
自分に厳しい方ですし。
楽ができるのにどうして頑張るのか?
と言われればそんなに頑張らなくてもいいのかな?と。
でも衣食住とその管理は
生きる上で必要なもの。
自分でできるに越したことはない。
やっぱり娘の成長や学びためにも、
多少の贅沢をする日があったとしても
楽をする姿より
頑張る姿を見せていきたいと思うのであります。
幸い夫も同じ考えです。
…という夫も食器洗い機を使いたがりますが(笑)
それは贅沢なような、楽をしているような、
いや、汚れが落ちなかったら二度手間なような(笑)
彼の実家では食器洗い機があるのでこれも育ちの違い、なのか……
そんなことを考えながら
出かける前の5分でミニ掃除をしたり
生ゴミ出しに行ったりとせかせか動くジーノであります(笑)



スポンサーサイト