モントリオール市内は家のドアの目の前の歩道にぽ~んと置いておけば、
市のゴミ収集車


な~んて便利なんだろう~って思うんですが、日本人の常識的な感覚のように、
「近所の人や歩道を歩く人に迷惑にならないように置く」
などという概念がさらさらないので(笑)
とにかくゴミがわんわん捨ててあり、汚い汚い。
そもそもゴミって言いますと・・・・・生ごみ、家庭ごみって思うでしょ?
それが違うんですよ~~((((;゚Д゚)))))))
見るからに収集車に入るわけない粗大ごみまで図々しく捨ててあるんです。
え~と、こんな具合に




冷蔵庫やTVやベッドのマットレス、ソファー、家具の骨組みなど解体してないそのままのなんやらで道がいっぱいになることもしばしば

しかし!!
この忌々しいごみ捨て事情も実は見方を変えるとそんなに悪いことばかりでもないんです♪
先日、近所の友達が彼のアパートの改装工事をした後、
不要になったバスタブ

(本当は粗大ごみ場にちゃんと持って行くべきなんだけど・・・彼はめんどくさがり屋で

次の日には
「今朝起きたら、無事なくなってたよ~よかった!」
ですと

はいそうです、
Other people's junk is some people's treasure!!
(他人にはガラクタでも他の人にはお宝!)
ってことで、
特にリッチな地区なんかにいくとまだまだ使えるでしょ?ってものがたくさん!
捨てる人もそれを分っていて
「Feel free to take one

(おひとつ自由にお持ちください!)
なんて張り紙がしてあったり、
「ダラーショップ(こちらの100円ショップみたいなお店)で$1払うくらいなら、ここからもってけ!」
とか書いてあったり、
「まだ使えます!ただし○○アダプターとリモコン用の単三電池2つがあればね!」
なんて親切なお手紙付きのゴミだったり・・・・ヽ(´∀`)ノ
なにこれ、
エコ精神?なのか、
自分には不要な物を処理するのがめんどくさいってだけだから
自己中?
チャリティー精神?
よくわからないけど・・・・
とにかく何か誰かの役に立てばいいのでしょう。
始めはジーノも「ふ~ん、誰がこんなの持ってくのかね!?」なんて
どちらかというと野蛮な目でゴミたちを横目で見て通り過ぎていたのですが・・・・
去年の夏に新しいアパートに引っ越した時、
どこのお店を探しても炊飯器とベーカリーを乗せられ、
さらに小物を入れられ、
米の保存容器が入る高さのある扉付きで、
邪魔にならないジャストサイズなもの・・・
ってのがなく、
どうしたものか???
この際、自分で作るしかないのか???
と頭を悩ませていた矢先、
散歩してたまたま通りかかった道ばたで、
まさかのトレジャー!!!!

多少汚れてはいるものの、かなりきれいな状態。
しかし、ここからメトロまではちょっとあるし、バス停も近くにない・・・
そもそもメトロやバスに乗せてくれるか不明だし・・・
ってことで、
悩んだ結果、一応メトロの方向に向かって、引っ張ったり2~3メートルずつ進んだりでゆっくり歩み始めた


見た目よりかなり重く、扉のせいで重心が安定せず、四苦八苦


その数百メートルの道中、
いったい何人の優しきカナディアンたちに声をかけられたかしれない

「おおステキな家具を拾ったんだね!どこまで運ぶんだい?手伝おうか?」
「手伝ってあげたいけど、今犬の散歩中だから家に犬を置いて戻ってくるから10分待ってな!」
「君の家遠いのか?(結構遠いです・・・)残念だな~ごめんね手伝ってあげられなくて・・・」
「おおいいの見つけたね!そこの角までなら手を貸すよ!」
結局いろんな人に手を貸してもらったり励ましてもらいながら、
汗だくで駅まで到着。
歩いたらたぶん10分もかからないところを40分かかったわ~

ここまで来たけどやっぱり改札を通れそうになかったので、
最終的にタクシー

そこまでしても手に入れたかった


タクシー代も$10(千円しないくらい)で、買ってもこの値段じゃ安いよってことで!
タクシーの運ちゃんすら、
「おおいいもの見つけたね!」って喜んでくれて、
当時、一方通行で工事中

一番近く一番安く料金が割り出されるスポットまでピンポイントで運んでくれた

そして・・・
アパートの急な階段を上るのが正直一番きつかったという、オチ

その後、磨ががれ新しいペンキが塗られ、生まれ変わったこの戸棚は今でもジーノの家のキッチンで大活躍中。



























それ以来、毎週ゴミの日はなんとなく何かないものかと無意識的にトレジャーハンティング(笑)

まあたいがい大したものはないんですが(#^.^#)
それでも今週は、
なぜかめちゃくちゃシュールにたたずみ、
むやみにアートな感じになってる
下半身のみのマネキンの前を通勤したのでした・・・・(笑)

で、帰りにはすでになくなってました。
誰かが持って行ったのか、
はたまたゴミ収集車に担がれ放り込まれたのかは永遠に分からないのであります




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